アフロディーテ

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アフロディーテ
~ギリシアの金星~
(ギリシア神話)

愛の中でも特に、本能的な肉欲・愛欲の要素が濃いアフロディーテ。
起源をさかのぼれば、おそらく古代オリエントの生殖と豊穣を司る地母神であり、イナンナ(作品【女王イナンナ~シュメールの金星~】)やアスタルト(作品【アスタルト~フェニキアの紫~】)の流れをくむ女神と考えられます。ギリシアに取り入れられて、愛・美・豊穣を司るようになりました。

豊穣をもたらす生殖能力
それを促す愛(恋)

ローマでは、菜園の女神ウェヌスと同一視され、英語読みでヴィーナスと呼ばれるように。日本では、愛欲の部分が薄れ、“理想的な女性美の女神”として認知されているようです。しかし、アフロディーテの出生、すなわち“ヴィーナスの誕生”は、クロノス神によって切断されたウラノス神の性器が海に落とされ、その精液から生じた泡から誕生という、露骨に性的な官能を含んでいます。

 

生まれた時から豊満な女性の体を持ち、多くの男神を惑わすほどの魅力を備えていました。海を漂うアフロディーテを、まず西風ゼピュロスがキュテーラ・キュプロスに運び季節と時の女神「ホーラ」が着飾り神々のところへと導きます。

絵画:サンドロ・ボッティチェッリ (1445–1510)[Nascita di Venere]『ヴィーナスの誕生』 は、まさにその様子を描いたもの。左が「西風ゼピュロス」とその妻「花の女神フローラ」、右が「季節と時の女神ホーラ」、中央が「ビーナス(=アフロディーテ)」

初めは、末の息子ヘルメスに迎えに行かせようとした最高神ゼウスでしたが、その魅力に“危険”を感じ、あえて女神(ムーサ達)に彼女を迎えに行かせたと言います。

また、鍛冶神ヘパイストスと結婚していながら、戦争神アレスや多くの男神・男性と関係を持ちます。

生殖能力を促す愛欲は、時に、不和や戦争を起こしてきました。

決して、道徳的とか倫理性とか、そんな論点での女神ではありません。

それでも、何千年と絶大なる人気を誇る女神アフロディーテ

彼女は、憧れであり、理想の女性であり続けています。

アフロディーテの働きは、
豊かになるための女性の魅力
といった感じでしょうか。

自由奔放に感じたままに女性性を謳歌し、その魅力を思う存分楽しむ女神
それが、私の印象です。

この作品には、アフロディーテの石と言われている愛・美・優「ローズクオーツ(紅水晶)」と、勝利の石・情熱を象徴する「ルビー」(ネックレス)、愛の目覚め・探求「チェリークオーツ」(模造石)を。
ローズピンク・ベビーピンク・赤・深緑を配したインドガラスのリーフモチーフ(ネックレス)
ギリシアの金星としての象徴として金色メタルパーツ

全体的に「女性性の謳歌」をイメージしながら、 可愛さとエロティシズム
テーマがアフロディーテだからこそ、

可愛いだけでもない、
綺麗だけでもない、
どこかいやらしさのような
スパイスを含んだ、
多面的な女性美
を表現しました。

アフロディーテをまとえば
女性であることに幸せを感じ
魅力を存分にアピールできる
そんな意識を与えてくれるでしょう。

 

ネックレスは、長さが調整できます。どの長さが、あなたを最も魅力的に輝かせるか、じっくり鏡を見ながら、長さを決めていただければと思います。

◆ネックレス

品番:AP-N
サイズ:長さ約40~56cm
トップの長さ約3.5cm 最も大きいメタルループ直径約3cm ローズピンクのリーフモチーフ大ガラス部約2.5cm
ルビー:約6×4mmのボタンカット4個
ローズクオーツ:約12×5mm厚の平らな花彫刻4個/約8×3mmボタンカット4個
チェリークオーツ:約6mm玉8個/約4mm玉10個
素材:金属(真鍮)・ガラス・天然石(ローズクオーツ(紅水晶)・ルビー)
・チェリークオーツ(模造石)・樹脂・テグス

数量限定品
制作前から長期戦になるとは覚悟していたのですが、「アフロディーテ」の持つ働きを捉えるのに時間がかかり、 完成までに2年を費やした作品となりました。イメージに合うパーツを探すことにも難航。ネックレスは、使用したパーツが限定品のため、まったく同じデザインは数量限定です。(ご注文時、一部のパーツを変更している場合があります。)

 

◆イヤリング/ピアス

品番:AP-E/P
サイズ:約5.8cm(イヤリング・ピアス金具含まず)メタルループ大が直径約2.5cm
ローズクオーツ:マーキスカット約1.8cm チェリークオーツ:約4mm玉
イヤリング/ピアス 素材:金属(真鍮にメッキ加工・ワイヤー部10KGF)
・天然石(ローズクオーツ)・チェリークオーツ(模造石)・樹脂
イヤリングはネジバネ式/ピアスはスタッド・キャッチ式

マーキスカットのローズクオーツ:うっすらピンク色です。お色や風合いに個体差はあります。小粒(約4mm玉)のチェリークオーツ:透明感のある薄い赤です。こちらも多少個体差があります。

参考文献
大林太良・伊藤清司・吉田敦彦・松村一男『世界神話事典』角川書店
高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店
高平鳴海&女神探求会『女神』新紀元社
吉田敦彦『図解 知れば知るほど面白いギリシア神話』洋泉社
吉田敦彦『名画で読み解く「ギリシア神話」』世界文化社

 

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