ワルキューレ


ワルキューレ
~勇士を導く戦乙女~
(北欧神話※1)

ワルキューレは、北欧神話の主神・戦争の神オーディンに仕える武装した乙女たちで「戦死者を選ぶ者」の意。

人々の死の色を見て勝敗を決め、戦場で倒れた勇士たちの魂を導き、天上の宮殿バルハラに招きます。
最高神オーディンの住む宮殿バルハラでは、彼女たちが、終末の戦い※2にそなえて武事にはげむ勇士たちをもてなします。

ワルキューレによって集められた戦士たちは、「エインヘルヤル」と呼ばれる勇者ばかり。
彼女たちのもてなす酒宴や、武器を用いた試合やゲームに明け暮れながら、終末の戦いに向けて日々鍛錬を積みます。

(参考文献:森瀬繚著『「北欧神話」がわかる事典』SBクリエイティブ/世界大百科事典 第2版)

(原石(瑪瑙)は展示用です。作品に含まれません。)

戦士たちにとって、たとえ戦場で倒れようとも、ワルキューレに選ばれ「エインヘルヤル」として復活することが勇者の証でした。

参考:8~12世紀ヨーロッパ各地に活動したゲルマン人の一派ノルマン人の別称「バイキング」。“北欧の海賊”と訳されることもありますが、必ずしも全てが略奪をする「海賊」だったわけではありません。フン族の侵入で押し出される形で発生した民族大移動の時代。侵略に限らず、建国・植民・交易など、広範囲にわたり航海をする必要性がありました。秀でた航海技術と、死をも恐れない戦士スピリットは、他国から恐れられたことでしょう。ちなみに、“角のついた兜と毛皮のベスト”というスタイルは、バイキングの風俗にはありません(おそらくケルトの一派)。
【バイキング Viking】①八世紀から一一世紀にかけて,スカンディナビアやデンマークから,海路ヨーロッパ各地に進出したノルマン人の別名。略奪行為・征服だけでなく,植民・交易・建国など活動は多方面に及んだ。出典|三省堂 大辞林 第三版

【ワルキューレ】:ゲルマン神話で、戦士の神オーディンに仕える武装した乙女たち。馬を駆り、戦場で倒れた勇士たちを、オーディンの宮殿バルハラに導く。ワルキューリ。出典|小学館 デジタル大辞泉
「ワルキューレ」はドイツ語由来Walküre。古ノルド語では、単数形「ヴァルキュリヤ」複数形「ヴァルキュリユル」語義は valr (戦場の死体)と kjόsa (選ぶ)を合わせたもので「戦死者を選定する女」を意味する。英語では valkyrie (ヴァルキリー)

※2 終末の戦い:ラグナレク(神々の運命)・ラグナレクル(神々の黄昏)と呼ばれる、アースの神々と巨人たちの最後の戦い。『巫女の予言』によって語られる未来。この戦いによって、世界がいったん滅びるとされている。

 

本革で作ったレースで、馬に乗り戦場を駆け回るワルキューレ

大ぶりの“聖なる石”ラピスラズリ(瑠璃)は、主神オーディンの命を受ける「戦乙女」としての力と風格を

真鍮古美色のメタルロンデルと透かし玉で、鎧(よろい)と兜(かぶと)重量感のあるチェーンで、チェーンメイル(鎖帷子くさりかたびら))といった武具を表現しました。


勇者を選ぶ女神ワルキューレが、あなたに勇気と強さを与えてくれるでしょう。


品番:VA

ネックレス
サイズ:約60cm~66cm トップ含まず トップ約6.5cm
トップのラピスラズリは縦約3cm×横約2cm
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天然石の為、色合いなどに個体差があります。画像はサンプルです。

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アーサー・ラッカム (1867–1939) Arthur Rackham
[Brünnhilde the Valkyrie]/[Ride of the Valkyries]Illustration to RichardWagner's Die Walküre.]public domain

Emil Doepler (1855–1922)の描いたバルハラ内の様子 public domain

終末の戦い・北欧神話の世界観について
ラグナレク(神々の運命)・ラグナレクル(神々の黄昏)と呼ばれる、アースの神々と巨人たちの最後の戦い。
『巫女の予言』によって語られる未来。この戦いによって、世界がいったん滅びるとされている。
最高神オーディンも、この戦いでフェンリル狼に呑まれて命を落とす運命を持つ。

ワルキューレたちに勇士を集めさせ、最期の戦いに備えている最高神オーディンですが、命を落とす運命も知っていて、自身の最期を待ち受けているのです。

北欧神話の特徴は、悲観的な終末観を持っていることと、それらを神であれ受け入れていることだと思います。

この予言には続きがあり(諸説ありますが)、

終末の戦いで世界は滅びるが、
あらゆる不幸は幸福に転じ、
海の中から緑の大地が浮かび上がり
種も撒かないのに穀物が育ち、
狼に呑みこまれてしまった太陽からは
死の直前に娘が産まれていて、
新しい太陽となり
母と同じ軌道をめぐる、
生き延びた神々、蘇った神々、
そして人間たちが、
また新たな世界に住まう

とあります。

まるで過去の話のように語られる「巫女の予言」。そこには、「創造・破壊・再生」といった多くの神話で語られてきた宇宙の基本原理を色濃く感じます。
過去にも同じような繰り返しがあり、また未来も、同じような繰り返しをするであろうという予言。

大きな変革期に入った今はまさに、北欧神話の「最後の戦い」の時なのかもしれません。

「終わり」は否定するものではなく新たな「始まり」。それは、悲観的かもしれないが楽観的でもあり。最期の戦いは、新たな変化を生むきっかけ。
その変化は、太古の人々にとっても未知の世界
万物は変化し続ける。「創造・破壊・再生」のシナリオもまた、巫女の予言からも変化を続けている。
世界の神話・女神について知れば知るほど、そんなふうに感じてなりません。(byマガタ)

※1【北欧神話】:デンマーク,スウェーデン,ノルウェー,アイスランドなどの北ゲルマン人の間に伝えられた神話。北欧神話の根本資料は《古エッダ》とスノッリ・ストゥルルソンの《エッダ》(エッダ)であるが,これらは完全なものでなく,不一致の点も見られ,首尾一貫した神話の全貌を得ることはむずかしい。また数世紀にわたる成立年代を異にするエッダの歌謡には固有の要素以外にさまざまのものが混入していることが当然考えられる。複雑な時代的社会的背景や外国からの影響を考慮に入れなければならない。出典|株式会社日立ソリューションズ・ビジネス 世界大百科事典 第2版
※1【北欧神話】:ゲルマン神話の一種で,ノルウェー,スウェーデン,デンマークなどいわゆる北欧人の間に伝承された神話。地理的位置や,他のゲルマン人よりも遅くキリスト教に改宗したことなどもあって,比較的純粋に保存されているとされる。出典|ブリタニカ国際大百科事典小項目事典

※2 終末の戦い:ラグナレク(神々の運命)・ラグナレクル(神々の黄昏)と呼ばれる、アースの神々と巨人たちの最後の戦い。『巫女の予言』によって語られる未来。この戦いによって、世界がいったん滅びるとされている。
(参考文献:森瀬繚著『「北欧神話」がわかる事典』SBクリエイティブ)